名に恥じないベトナムの米麺料理(ブン)
何千年もの水稲栽培の伝統をもつベトナムは、米から作る料理、とりわけブン(米麺)が育つのにうってつけの国です。どの地域にも、その土地の人々や風土を映した独自のブン料理があるようです。さっそくVN Cookingと一緒に、名に恥じないベトナムのブン料理を見ていきましょう!
1. ブンチャー
豚肉というとても身近な食材から、北部の人々が生み出した絶品の麺料理がブンチャーです。良質な豚バラ肉を薄切りにして下味をつけ、炭火でほどよく焼き上げます。よりやわらかい食感にしたいときは、豚肩肉を細かくたたいてつくねにします。

香ばしい焼き肉に加え、ブンチャーの魂といえるのが、ほどよく甘酸っぱいヌクマム(魚醤)のたれと、甘酢漬けの青パパイヤです。たれがおいしくてこそ肉の味が引き立ち、香りがひとつにまとまって、いくら食べても飽きません。
2. ブントム(えびの米麺)
ハイフォンを代表する料理で、独特の味わいから全国各地で愛されています。主な材料はブンとブラックタイガー。そのほか、セリ、からし菜、ハスイモの茎など、季節によって変わる野菜を使います。一般的なブン料理と違い、スープはえびのゆで汁と骨を煮出して作るため、すっきりとしながらもコクのある甘みがあります。

器に盛るときは、ロロットの葉の肉巻き、さつま揚げ、細切りのきくらげをのせることもあり、ボリュームたっぷりで見た目も華やかになります。えびの赤、野菜の緑、ブンの白、さつま揚げの黄色、きくらげの黒が調和しているからです。
3. ブンマムネム
ブンマムネムは、ダナンの人々にとってとても身近な料理です。ダナン市内ならどこでも食べられる庶民的な名物です。主な材料はブンとマムネム(カタクチイワシの発酵だれ)の2つで、生野菜、炒りピーナッツ、ゆでた若いジャックフルーツ、ローストポークまたはゆで豚、好みでネムやチャー(ハム)、そのほかの調味料を添えます。

ダナンのブンマムの魅力は、なんといってもマムネムにあります。マムネムは、海水で洗ったカタクチイワシを、代々伝わるレシピで塩漬けにして作ります。熟成したマムネムからは独特の豊かな香りが立ちのぼってあたりに広がり、食べる人の嗅覚を誘います。
4. ブンマム
ブンマムは、メコンデルタ地方、特にアンザン省やチャビン省でおなじみの料理です。このユニークなブンのスープは、クメール人の名物である発酵魚ペースト「マムボーホック」で煮込みます。ブンマムはもともと魚だけでしたが、のちにハムやさつま揚げ、ローストポークが加わり、より食べごたえがあって魅力的な一杯になりました。

ブンマムは独特の風味があるだけでなく、キバナオモダカ、もやし、細く裂いた空心菜、オクラ、ニラ、細切りのバナナの花、ラウダンなど、メコンデルタならではの野菜をたっぷり添えて食べます。
ご覧のとおり、ベトナムのブン料理は本当に多彩で豊かですね!この記事を通して、ベトナムのブン料理について役立つ情報をお届けできていればうれしいです。