妊婦さんは菜食をしてもいい?妊娠中の菜食のメリットとデメリット
菜食は、信仰のためや、あっさりとした食事を心がけたい人のためのものというイメージがあります。こうした菜食の食事には肉や魚、卵、えび、かになどが含まれないため、妊娠中のお母さんは栄養不足になってしまうのでは?と心配になるかもしれません。でも、あわてる必要はありません。栄養の専門家によると、妊娠中の菜食はお母さんと赤ちゃんにたくさんのメリットをもたらしてくれるそうです。
妊婦さんの菜食のメリットとデメリット
メリット
- 精進料理のおもな材料は野菜や果物です。これから出産を迎えるお母さんにとっては、便秘に悩まされずにすむのがうれしいところ。野菜や果物には食物繊維がたっぷり含まれていて、消化の働きを助けてくれます。

精進料理は食物繊維がとても豊富です
- 精進食材はすべて植物由来です。コレステロールを含まず、飽和脂肪酸も少ないので、妊婦さんは血中の悪玉コレステロールや心臓病などを心配する必要がありません。
- 妊娠中の多くの女性が気にしているのが体重です。菜食は食物繊維が多いので、体重をコントロールしやすく、出産後も早くすらりとした体型を取り戻せます。
デメリット
妊婦さんに限らず、長期的に菜食をしている人は、栄養バランスのとれた食事ができていないと、体に必要な栄養素が不足してしまいます。これはお母さんの健康や赤ちゃんの成長に大きく影響します。特に不足しやすいのは、ビタミンB12(ほぼ動物性食品にしか含まれません)、鉄、カルシウム、ヨウ素、オメガ3脂肪酸です。菜食の妊婦さんは、サプリメントについて医師に相談しましょう。
菜食は妊婦さんに向いている?
安心してください。菜食だからといって、お母さんと赤ちゃんに十分な栄養がとれないわけではありません。いろいろな食品をとり入れた食事を心がければ、菜食でも赤ちゃんに必要な栄養をすべて補うことができます。

菜食は産後の体型を早く取り戻すのに役立ちます
そのうえで、赤ちゃんに十分な栄養が届くよう、いくつかの栄養補助食品をとることも必要です。バランスのとれた菜食にするために、妊婦さんはさまざまな果物、豆類、植物性ミルクに加え、そのほかの必須栄養素を用意しましょう。
妊婦さんはどんな菜食をすればいい?
妊娠中はとても大変で、お母さんとおなかの赤ちゃんには特別な栄養が必要です。お母さんと赤ちゃんが健康に育つためには、毎回の精進の食事で、脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・たんぱく質の5つの必須栄養素をしっかりとる必要があります。
主食のほかに、間食では葉酸を多く含むオレンジジュース、いちご、ヒユナ、ブロッコリー、穀物などをとりましょう。さらに大切なのが、マルチビタミン・ミネラルのサプリメントで補うことです。

妊娠中は必要な栄養素をしっかりとりましょう
赤ちゃんの神経管閉鎖障害(二分脊椎など)のリスクを減らすため、妊婦さんは妊娠前から、特に妊娠中は毎日十分な葉酸をとるようにしましょう。葉酸の一種である葉酸サプリメント(フォリック酸)で、1日0.4 mg(400マイクログラム)を補うことができます。
お母さんと赤ちゃんが健やかに育つよう、薬やサプリメントを飲む前には、必ず医師に相談しましょう。
このように、妊娠中でも菜食を続けることは十分に可能です。忘れてはいけないのは、お母さんと赤ちゃんに十分な栄養がとれるよう、バランスのとれた食事を心がけ、栄養不足を防ぐこと。妊婦さんがおいしい精進の食事を楽しめますように!