首都ハノイで何を食べる?
ハノイはベトナムの中心地。国内屈指の名所や、タンロン王都の時代から残る古い史跡が、今も人の手が生んだ不朽の美しさを伝えています。
人の手が生み出したのは、史跡をとりまく芸術の傑作だけではありません。日々の身近な食材を使い、手間ひまかけてていねいに作られた料理もそのひとつです。今回はVN Cookingが、S字形の国の首都の名を広めた料理を紹介します。ハノイを訪れる機会があれば、一皿一皿にこめられたふるさとの味をぜひ味わってみてください。
ブンチャー
ブンチャーは南部の人にはあまりなじみのない料理ですが、ハノイを訪れたら真っ先に食べてほしい一品です。

生の米麺が別盛りで出され、その横には香ばしく焼いた大きな肉団子が入ったつけ汁の器が置かれます。肉団子は店によって、豚ひき肉、カニのすり身、エビのすり身などさまざまな肉で作られます。やわらかく丸めてていねいに味つけした肉団子を香ばしく焼いてつけ汁に入れるので、汁の色が濃くなり、焼き肉の香りがしっかりと移ります。

ブンチャー1杯の値段は比較的安く、35,000〜50,000ドンほど。ブンチャー・トゥエット(34 Hàng Thang)や、ブンチャー・フオンリエン(オバマのブンチャー)など、毎日大勢のお客さんでにぎわう店があります。
伝統のフォー
首都の寒さがにぎやかな街を包みこむ日に、ねぎの香りが広がる熱々のフォーを1杯。それは早朝のささやかな楽しみです。ハノイのフォーを食べたことはありますか?食べたことがあるという人も多いでしょうが、ハノイではなくほかの土地で食べたのなら、まだハノイの伝統のフォーを食べていない人のリストに入れさせてもらいますね。

ハノイの伝統のフォーは、作り方がまったく違います。やわらかくてコシのあるフォーの麺が、牛の髄骨でとったスープに沈み、玉ねぎ、ノコギリコリアンダー、そしてさっと湯通ししたやわらかくもほどよい歯ごたえの牛肉を添えて食べます。

ハノイの老舗のフォー店は、多くが有名な通りにあります。フォー・リークォックス、フォー・ティン、フォー・バットダンなどは、毎年いちばん多くのお客さんが訪れる店です。
フォークオン(フォーの生春巻き)
最も有名なのは、チュックバック湖の裏手の小さな通りにある小さな店、グーサーのフォークオンです。薄いフォーの生地で、ほどよく濃いめに味つけした牛肉を巻き、外側の生地とのバランスを楽しみます。甘酸っぱいヌクマム(魚醤)だれに、パパイヤの漬けものを数切れ添えて食べます。

一つひとつの巻きもののおいしさが何よりなので、いつもお客さんを満足させています。10本入りの1皿が50,000ドンほどで、長い一日の仕事を乗り切れるくらいおなかいっぱいになります。
ブンタン
スープは鶏ガラでとるので、骨の臭みがなく、深い甘みがあります。細く長い米麺に、ほぐした鶏肉、しいたけを添えて、いっそう食欲をそそります。

1杯40,000〜60,000ドンほどと手ごろです。ブンタン・ブンブン(Cầu Gỗ)、ブンタン・ハーホイ(Hạ Hồi)、ブンタン・トゥールン(Hàng Trống)など、首都で最も有名なブンタンの店は毎日大勢のお客さんでにぎわいます。
バインドゥック(米粉の練りもの)
熱々のバインドゥックに、ひき肉、きくらげ、揚げエシャロット、カリッと揚げた豆腐をのせた1杯は、首都の人々はもちろん、全国の人に愛されています。

ハノイの人がいつも訪れる有名なバインドゥックの店には、ドンダー区のチュントゥーの熱々バインドゥック、バーディン区のバインドゥック・ノム、ハイバーチュン区のレーゴックハンの熱々バインドゥックなど、昔から名の知れた店があります。熱々のバインドゥックは1杯15,000ドンからです。
ハノイのコム(青米)
北部の人にとって、コムは子どものころの思い出と切り離せないものでしょう。店に出かけたときや、お母さんの帰りを待っていて、その手に緑のコムの包みが見えたときは、一日じゅううれしい気分でした。


もちもちで香りの良いコムは、コムおこわ、コムのチェー(ぜんざい)、コムの餅などを作る、すでに火の通った材料です。どの通りでも一回りすれば、行商人の天秤棒からこのコムを買うことができます。
チャンティエンのアイスクリーム

この冷たいおやつはとても歴史が古く、ベトナムでアイスクリームというものが知られはじめたころからあります。チャンティエンのアイスにはいろいろな味があり、いちばん有名な伝統のバニラ味、甘いココア味、独特の香りのコム味など、どれも忘れられない味わいです。

ハノイの暑い夏にぴったりのアイスで、1個10,000ドンととても安く、冷たいカップアイスやいろいろな味のアイスバーが楽しめます。
出典:まとめ